セルッティのコレクションは高級生地を使用、クラシカルかつカジュアルなテーラードスタイルで、メンズウェアのスーツの分野では一躍、トップの地位にまで登りつめた。セルッティの生地の肌触り、感触は世界を魅了した。ファッションショーの最後には決まって黄色いニットを肩にかけて出てくることで話題となった。ニノ・セルッティは映画の衣装協力も積極的におこない、「プリティウーマン」「イーストウィックの魔女たち」「フィラデルフィア」などでセルッティのデザインした服が使用された。2000年10月にグローバルでの事業拡大を目的とした資金調達のためイタリアのFin.partに株式の51%を売却(ブランドはFin.partに買収されるかたちになる)した。その後、ニノセルッティはブランドの方針をめぐって対立し、残りの株式を売却せざるを得ない状況に陥る。2002年S/Sコレクションにてニノ・セルッティは自身が50年に渡って築き上げたブランドを去り、こうしてセルッティ一族からブランドは完全に離れる形となった。丁度この時代に週刊文集(表三絡み)に雑誌広告を展開。撮影を担当しました。