シズル感、というお約束。

かつて、宅配すしチェーンの仕事をしていたことがある。 撮影は、他社の商品よりいかに美味しく見えるか、お客様の五感を刺激できるか、シズル感が出せるか・・・。そんな想いとの格闘の連続でした。 広告の仕事は、クライアント、広告代理店、デザイン会社、カメラマンと多くのスタッフで進められ、時には一同に会することもある。 ある日、現場に向かうと、いつもとは違う空気が現場に漂っていた。 何かあったな?!と直感した。 その日は『おとなの週末』の発売日(2008年4月号No.66)。 「覆面調査 タブーに挑戦」という、 宅配すし6大チェーンを採点する企画が、掲載されていた。同種の雑誌の中では発行部数も多く、読者への影響力は大。雑誌の調査結果は5位で、やや残念な空気が現場を支配していた。ただ、撮影写真が評価されていたのは、正直嬉しかった。何より、商品のチカラが大事ですが、商品のチカラ以上に、シズル感を演出することが大事だと思っています。今まで食品メーカーや飲食店などの料理写真を数多く撮影してきましたが、その一部を10月中旬発売予定『プロカメラマンファイル2021』に掲載。是非ご覧ください!