1987年8月、私の歩みは中央区新川にある「ニューハイツ八丁堀」の505号室から始まりました。
近所に広がるのは、隅田川の豊かな流れ。中央大橋と永代橋に挟まれたその運河沿いの風景は、どこかフランスの川べりを彷彿とさせ、撮影の合間にふと眺めるたび、まだ見ぬ表現への想像力を掻き立ててくれたのを覚えています。修行が築地からだったのでフィルムのテスト撮影やロケの道中に良く通っておりました。
この地は、江戸時代から海運の要所として栄えた歴史ある場所です(江戸湊)。かつて多くの物資や文化が船で運ばれ、人々が活気あふれる未来を夢見たように、私もまた自身なりに「広告写真」という一筋の光をこの場所から送り出そうと決意しました。
創業から年月が経てば、写真を取り巻く技術や環境は大きく変化するだろう。しかし、ファインダー越しに被写体と向き合い、その瞬間の最高の美しさを切り取るという情熱は、この505号室で抱いた志と何ら変わらないだろう。
新川の風に吹かれながら誓う「誠実な表現」への思いを胸に、株式会社オージージーアイ得丸裕康はこれから、お客様の価値を伝える最高の一枚を追求します。